本日は、「さっぽろ ゆめ結晶」活動報告の第3弾!
商品開発の企画案を固めた私たちは、いよいよ協力を依頼する企業や団体へのプレゼン会議に臨みます。
この記事では、昨年末に行われた「四つの会議」の模様をお伝えしますので、ぜひお付き合いください!
一.『第1回企画会議 191121』
前回の記事でもお話しましたが、北海道新聞社様が、本プロジェクトを応援してくださることになりました。
昨年11月21日、同社にて会議が設定され、そこで私たちは企画プレゼンを行います。
お菓子の商品案から、私たちの想いや構想などを伝え、今後の進め方に関して、ご助言をいただきました。
当日頂いたご助言は、商品を作る企業の選定、商品の具体的な原材料や単価、仕入れ先、FTの生産者との交流や交渉、ターゲットの特定化などで、次回のプロジェクト会議までの課題として持ち帰りました。
二.『フェアトレードタウン戦略会議 191204』
この日は、パタゴニア札幌南支店の近藤マネージャーが大学の講義に来ていただき、本プロジェクトに対し、専門家のお立場からご助言をくださいました。
パタゴニア近藤様と議論!
長期的な視点でプロジェクトを回していく必要性を考えさせられた私たちは、3年後には、「札幌市200万人を笑顔にする」「他大学や市町村の見本となること」「強力な仲間が増えること」を目標に、また、5年度には、「このお菓子を通じて、世界中のすべての人がやりたいことを実現できる社会を作りたい」「FTが当たり前の社会を作りたい」といったビジョンを掲げたのです。
同日夜、フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議の月例会議があり、そこで私たちのプロジェクトをプレゼンする機会をいただきました。
プレゼン後、皆様からさまざまな意見をいただいたのですが、そこで私たちは商品開発の難しさ、厳しさを思い知らされます。
まず、冒頭から「プロでも数年かけて行うものを1年後に販売開始という短期間で魅力的な商品ができるとは思えない」との厳しいご意見に始まり、
「価格や手数料、クレーム等はどこが対応するのか」「企業とのマッチングが重要であり、大学側の都合だけでなく、企業側の都合も考え、イコールの関係を結べる企業を探した方が良い」「製造者・販売者のラベルはどこが作るのか」「FTタウン1周年記念イベントに合わせて作る必要もない。目標としては良いが、急ぎすぎて大事なところが抜け落ちるのでは」「どこから原材料を輸入するのか、仲介はどこが行うのか」etc...
皆さん、真剣に私たちの企画を考えてくれました!
現場を知らない私たちの企画は穴だらけです。
しかし、落ち込んでいる暇はありません。
第2回企画会議を来週に控えていた私たちは、急ピッチで課題整理を行います。
札幌のフェアトレードの取り組みやSDGsのパンフレットなどを調査し、市内百貨店の食品コーナーを巡って、情報収集と市場調査をしました。
FTの理念を紹介すること、札幌のFTの取り組み紹介、生産者紹介、コア商品から徐々にバリエーションを増やすこと、パッケージは、クールでかっこいいイメージが良いなど、数多くの意見が出されます。
その中で、先週考えた私たちの想い、「このお菓子を通じて、世界中のすべての人がやりたいことを実現できる社会を作りたい」という想いを込めるため、商品の名前を「夢結晶」と名付けました。
「結晶」という言葉には「長年の努力が見事に結晶する」という意味もあり「このお菓子を通じ、消費者も生産者もすべての人の夢が実を結ぶように」という願いを込めたのです。
課題整理と企画案をブラッシュアップした私たちは、次の会議を迎えます。
三.『第2回企画会議 191212』
プロジェクトに協力いただける方が全員集結した初めての会議です。
メンバー紹介が終わり、プロジェクトの概要および企画説明を行います。
商品名を「夢結晶」にした理由を説明し、メンバーの皆様には、理念とネーミングに賛同をいただきました。
しかし、「札幌」という言葉を入れた方が、このお菓子がFT大学の北星学園大学・北星学園大学短期大学部と札幌学院大学、FTタウンの札幌市が連携して制作された商品であることが伝わり良いのではないか」とのご意見をいただき、子どもでも読めて、かつ、市民に愛着を感じてもらうことができるよう、敢えて親しみやすいひらがな表記にし、最終的に
「さっぽろ ゆめ結晶」という名称に確定しました。
ネーミングが決定した瞬間です!
その後、商品自体について議論が行われました。
いただいた意見は「グラノーラやナッツで作ると、結晶のような角張った形を作るのが難しい」「実際にヴィーガン、グルテンフリーのお菓子は求められているのか」「雷おこしにFT産品を加えたものはどうか」「夏に売るならアイスの方が良い」「外国人旅行客をターゲットにするのであれば、札幌に来る外国人観光客の7割は中華圏の方なので、甘いお菓子でないと買ってくれないのでは」など、多種多様なものです。
プロジェクトメンバー集結!!
その他、パッケージデザイン、FTラベル認証の必要性、どんな社会問題を解決するためにFT産品を原材料としてこだわっているのかなど、今後の検討課題をいただきました。
持ち帰った課題を分担して解決するために、今後は学生メンバーを「商品製造チーム」「現地調達チーム」「マーケティングチーム」の3つに分け、活動を進めることを決定します。
四.『エシカル・タイム村上様との商品会議 191220』
早速、商品製造チームは、チームメンバーが考えた「さっぽろ ゆめ結晶」のイメージの実現可能性を検討するため、商品製造を引き受けていただくエシカル・タイム村上様と打ち合わせを行いました。
当時、考えた「さっぽろ ゆめ結晶」のイメージ!
前回の会議で候補に挙がっていたブリスボール、ナッツ・ドライフルーツクッキー、琥珀糖の原材料とパッケージのイメージを検討することが議題です。
原材料については、お菓子に使用されるFT産品の生産地に視察に行くためにも、使用可能な産品から絞り込む必要性がありました。
FTカカオやコーヒーを使用した商品は、数多く販売されているので、差別化するために候補に挙がったFT産品は、ドライフルーツです。
アフリカの児童労働を解決するために、ブルキナファソのドライフルーツを使用したいと考えていました。
琥珀糖に使用する砂糖としては、お菓子に白砂糖が入っていることを懸念する方も多いという理由から、FTの黒砂糖を使用してはとのご意見をいただきました。
また、ナッツ・ドライフルーツクッキーでは、ヴィーガンやベジタリアンである方への対応したお菓子とするには、動物性食材を使用できません。
なので、動物性バターの代わりにココナッツオイルの使用を検討しました。
その他、お菓子に関していろいろと構想を練り、次はパッケージの検討です。
学生が考案したパッケージは、費用面・保存面・衛生面から難しいことがわかりました。
密閉性の高いパッケージの検討が課題になります。
村上様とゆめ結晶をブラッシュアップ!
村上様には、今回候補に挙がった3種類のお菓子を試作して頂き、その中で、販売可能なものを絞り込むことにしました。
また、商品製造チームは、パッケージを再検討し、候補があったら村上様に提案するという流れで打ち合わせは幕を閉じます。
2019年内の最後の活動が終わりました。
様々な方から愛のあるダメ出しを受けながらも、何とか「さっぽろ ゆめ結晶」完成への糸口が見えてきた私たち。
しかし、翌年の2020年、思わぬ壁が立ちはだかることを、私たちは知る由もありませんでした。。。
今回の活動報告は以上です!いかかでしたか?
長文にもかかわらず付き合っていただきありがとうございます!
次回は、8月10日(月)更新予定ですので、ぜひご覧ください!
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